局所皮弁
腫瘍の手術などで生じた、皮膚が欠損した場合や、部位的にそのまま縫合して創閉鎖をすると、そのしわ寄せとしてどかに歪みが生じ、術後変形や拘縮などの運動障害などが生じることが憂慮される場合など、皮膚欠損部位に隣接した皮膚から一部を移動してくることにより、その歪みを最小限に抑えようとする目的のために用いられる術式のこと。
それぞれの部位や欠損量によって、変形量を最小限に抑えるために、その工夫されたデザインや方法は多岐にわたります。
主な種類としては、・Z形成術 ・W形成術 ・V-Y前進皮弁(V-Y advancement flap) ・菱形皮弁(Rhomboid flap) ・回転皮弁(Rotation flap) ・鼻唇溝皮弁(nasolabial flap) ・交叉皮弁(switch flap) ・頬部皮弁(Malar flap) などがあり、それぞれの部位や欠損量などに応じて使い分けます。